〈タンブルウィードバーガーズカフェ〉
満足度200％の本格ハンバーガーを
ゆったりおしゃれな店内で

こんな山の中にハンバーガーショップ…!?

お店は、川渡から栗原市花山地区へ抜ける県道の途中にあります。

山道を登っていき、
この道で合ってるかな…と不安に思い始めたあたりで、左に曲がる道が現れました。
その先に何やら赤い建物が見えます。

昔ながらの商店の面影を残しつつも、ビビッドな外観にテンションが上がります。

赤く塗られた外壁は、どこか海沿いの街にありそうな佇まいです。
近くには民家が何軒かあるだけで、周りは森と牧草地。
清々しい空気を感じる、気持ちのいい場所です。

オープン時から大人気！県産和牛100％バーガー

店内の壁や天井は木の素材をいかした作りで、席数は20席ほど。
ソファー席もあり、ゆったり寛ぐことができます。

店舗の改装は東さんがDIYで仕上げました。センスが光ります。

看板メニューの「鳴子バーガー」は、
誰もが一度は食べてみたい！と夢見るような、ボリューム満点のハンバーガーです。

鳴子バーガー（￥1,400）。彩りも鮮やかで、とろーり溶けたチーズがさらに食欲をそそります。

どうやって食べよう…と思っていると、オーナーの劉さんが
「この紙に包んで、ぎゅっと潰してがぶっといっちゃってください！」
と教えてくれました。

それでは…と、ひと口がぶり！
口いっぱいに美味しさが広がり、思わず「うまっ！」と声が出てしまいます。
パティのごろごろした肉感がたまりません。

一口ごとに、ベーコンの香ばしさやアボカドの柔らかな甘さなど、
いろんな味を感じます。
食べ終える頃にはお腹いっぱい、幸せいっぱいになりました。

一緒に頼んだクリームソーダ（￥600）。 コースターのレトロ感もかわいい。

震災をきっかけに宮城、そして鳴子へ

お店を営むのは、劉さんと東さん。
震災時、東京から宮城まで通い、救援物資の運搬ボランティアに参加していました。

ボランティア活動を通して、宮城への思いがさらに深まり、
かねてからの夢だったハンバーガー屋を、宮城で開きたいと思うようになりました。

オーナーの劉さん（左）と厨房担当の東さん（右）。

その後、2018年に東京から大崎市古川へ移住。

まずはキッチンカーを運営しながら、
お店を開く理想の場所を探し続けました。

そして2020年初めに今の場所に巡り合い、鳴子へ引っ越し、
2021年9月に「タンブルウィードバーガーズカフェ」をオープンしました。

これまで地域になかったものを提供したい

お店のメニュー表やステッカーなどは、劉さん自ら手がけたもの。
洋風のデザインがパッと目を引きます。

鳴子地域にはカフェなど洋風のお店があまりなく、
どちらかというと和風のお店が多い印象です。

だからこそ、これまで地域になかった、
洋風のお店づくりにこだわったのだそうです。

劉さんオリジナルのチラシとステッカー。色使いがおしゃれ。

「カフェのようにゆっくりできる場所なので、
ご家族連れや若い人たちにも気軽に来てもらえたら」と話す劉さん。

お店の周辺はツーリングコースになっていて、
バイクに乗ってお店へ来るお客さんも多いそうです。
ツーリングの途中に立ち寄って、ハンバーガーを頬張る…なんだか絵になりますね。

バイカーの方が持ってきたというオレンジリボンキャンペーン(※)のチラシ。 「バイカーの方ってネットワークがすごいんですよ」と教えてくれました。 　※子ども虐待防止運動。

「温泉も好きなので、今後は地元の温泉旅館と提携した割引企画もやってみたいです」
と意気込みを語ってくれました。
今後の展開も楽しみです。

新商品のライスバーガー（￥1,200）。 地元の食材を提供してもらったことで、地域に新たな繋がりができたそう。

地域に新しい風を吹かせる劉さんと東さん。
本格的な味のハンバーガーに、
あなたも一度行ったらきっと虜になりますよ。

（撮影：佐竹歩美）