飲食店・買物

〈Tea Room 楓庵〉
和モダンの空間で
香り高いこだわりの紅茶を

情報掲載日:2022.03.15
※最新の情報とは異なる場合がありますので、予めご了承ください。

 

呉服屋さんの中にあるカフェ

 

伊達政宗公が築いた城下町、岩出山。

昔ながらの雰囲気が残る町の中心部から、少し外れたところに
呉服屋さんを見つけました。

こちらのお店、実は中にカフェが入っています。

 

 

京都感のある佇まいの建物と、「楓庵」の看板が目印。

 

 

石畳の通路を渡ってお店に入ると、
呉服屋らしい和の空間の中に、北欧のような雰囲気がプラスされた、
ぬくもりと心地良さのある空間が広がっていました。

 

 

和モダンな雰囲気が落ち着くテーブル席。あたたかな光が差し込みます。

 

 

カウンター席は北欧風。気分に合わせて席を選んでも良さそうです。

 

 

店内には、落ち着いた色味の和小物や服飾雑貨から、
目移りしてしまうほどカラフルで可愛らしい食器まで勢揃い。

 

食器好きである私にとって、至福極まりない空間。

取材中にも関わらず、商品に前のめりになって
「かわいいー!」と心の中で叫んでいました。

 

 

丸い形と豊富なカラーが魅力的!〈ZERO JAPAN〉のユニバーサルティーポット。

 

 

扇形の小包がキュートなお香も気になりました。

 

 

 

 

気軽に立ち寄れるカフェを目指して

「こんにちは!」穏やかな声で出迎えてくださったのは、
お店を一人で切り盛りされている、店主の松本奈津子さんです。

 

笑顔がキュートな松本さん。実はコーヒーが飲めない(!)とのこと。
「まさか自分がカフェをやるなんて、今でもびっくりです」

 

 

「もともと、ここは夫の両親が営んでいた呉服屋だったのですが、
着物の需要が少なくなってきたこともあり、
呉服屋一本ではこの先難しいな、と思っていました」

 

敷居の高いイメージを払拭して、
誰もが気軽に立ち寄れるようなお店にしたい。

そう思った松本さんは、女性がホッと休んでおしゃべりできる場所として、
呉服屋でカフェを開こうと決意しました。

 

 

「カフェを一からつくるのではなく、お店や商売の基礎ができていたのは
ありがたかったですね」と松本さん。

 

 

どんなカフェにしようかと調べていたところ、
仙台市にある〈ガネッシュ〉という紅茶の会社を見つけます。

 

「タイミングがいいことに、紅茶とケーキ作りを学べる教室を
そこで開催していることを知って、これだ!と思いました」

 

紅茶やケーキ作りの勉強をしながら、
カフェの準備を進めていった松本さん。

しかし、お店のオープン直前に東日本大震災が発生。

一時は断念しましたが、せっかく勉強したのだし、
今やらないと!という家族の勧めもあり、
2013年に「Tea Room 楓庵」をオープンしました。

 

 

お店では〈ガネッシュ〉の紅茶も購入できます。

 

 

それまで飲食店の経験がなかった松本さん。

人のご縁やタイミングが巡り合って
カフェ実現に至った、素敵なエピソードです。

 

 

 

 

 

目にも美しい、紅茶とスイーツ

お店の魅力は、なんといっても本格的な紅茶が味わえること。
豊富な種類の中から、自分の好みに合った紅茶が選べます。

 

一番人気の「ふうあんスイーツセット」を注文してみると、
スイーツの盛り合わせがなんとも心躍るプレートが出てきました!

 

 

ふうあんスイーツセット(¥990〜¥1,100・飲み物によって変わります)。
いろいろなスイーツを楽しみたい方におすすめです。

 

 

紅茶を一口いただくと、爽やかな香りとともに
すっきりとした味わいの紅茶が、口いっぱいに広がります。

 

私がいただいたのは春茶といって、摘みたての茶葉で淹れた紅茶。

これが時間を重ねる毎に味が濃くなっていくそうで、
季節毎に味や香りが変わるのも、紅茶の楽しみ方の一つです。

 

そして見た目もさることながら、
一緒にいただくスイーツの、なんと美味しいこと。

あぁ…この時間が永遠に続けば…」と何回思ったことでしょう。

 

 

ふわふわのシフォンケーキや紅茶ゼリーなど、
ちょっとずついただけるという贅沢さ。たまりません。

 

 

リフレッシュしたい時や、友達と気兼ねなくおしゃべりしたい時など、
紅茶を飲んでほっと一息つける、素敵な場所でした。

 

肩の力をちょっとゆるめて、一杯の紅茶で心を満たされに、ぜひ。

 

(撮影:足利文香)

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足利文香|ツナグ編集室

宮城県大崎市生まれ、岩手県盛岡市在住。地元大崎市と岩手を行ったり来たりの2拠点生活をしています。やさしい日常や想いを映した写真・デザイン・ライティングを手がける「Living dedepo」主宰。野鳥、歌、クリームソーダが好き。

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