アクティビティ

〈親子で楽しめるメープルシロップ作り体験〉
森の恵みを味わう、鳴子の冬

情報掲載日:2022.02.25
※最新の情報とは異なる場合がありますので、予めご了承ください。

鳴子温泉・川渡エリアにある「エコラの森」。
約260haの広大な森林には、様々な樹木が育っています。

中でも、広葉樹のイタヤカエデは、
樹液からメープルシロップが採れることで知られていています。
今回は自身の手で樹液を採取し、
メープルシロップ作りができる貴重な体験をご紹介します。

案内してくれるのは鳴子の森を生かした様々な体験を提案している
「鳴子温泉もりたびの会」の齋藤 理さん。
冬限定のとっておきのアクティビティを案内してくれました。
(なぜ冬限定なのかはぜひ参加した際に聞いてみてくださいね!)

 

ガイドの齋藤さん。手に持っている「かんじき」を履いて雪道を歩きます。


ガイドさんと巡る特別な森歩き

スタートはエコラの森の中にある、赤い屋根の建物から。
カエデの木が多く自生する場所まで、
片道1.5km程の山道を齋藤さんが楽しく案内してくれます。
山といっても子どもの足でも歩ける距離なので、
親子でも気軽に参加できるのが嬉しいポイント。
もしお子さんの足に不安がある場合でも、ソリに乗って移動が可能とのこと。
ソリに乗って森歩き、子どもうけ間違いなしです!

 

初めてのかんじきでしたが、すぐに慣れ、サクサク歩くことができました。

 

齋藤さんが見つけた動物の足跡や植物のこと、
目の前に広がる森のあれこれを
面白く解説してくれるので、飽きることがありません。
日々の喧騒から離れ、身体いっぱいに自然を体感する、
なんとも贅沢な時間です。

 

雪がちらつく中でのスタートでしたが、途中で日が差してきて、最高の雪景色に。

 

うさぎの足跡。他にも鹿やカモシカの足跡も見つけました。
冬の動物たちの息遣いが感じられます。

いよいよメープルシロップとのご対面!

目的地に到着すると、前日にセッティングしていた樹液の採取用タンクを発見!
中を覗くとほんの少しですが樹液が採れているのを確認できました。
天気が悪いとあまり採れませんが、
良い時は1日でタンクの半分ほどの樹液が採れることもあるそうです。
天気に左右されるのは、自然の醍醐味ですね。
早速その場で採れた樹液をいただくと、
透明な水のようにサラサラしており、甘さもかなり控えめ。
私たちが普段口にするメープルシロップとは印象が違います。

 

「スパイル」という樹液を採取する黒い器具は本場カナダから取り寄せたそう。 木の幹に樹液が染み出しているのがわかります。

 

ホースから、きらきらと透明な樹液が出てきました。


黄金色に輝く、自然の優しい甘み

採取した樹液をエコラの森まで持ち帰り、
いよいよメープルシロップ作りです!
火でグツグツと煮詰めていくと、湯気から甘い香りがしてきて
ほんのり黄金色に色が変わっていきました。
ある程度煮詰めてからコップに注ぎ、みんなで頂く事に。
一口飲むとじんわりと口全体に自然の優しい甘さが広がります。

 

……感動です!!!

この樹液をトロトロになるまで煮詰めると甘さも増し、
私たちのよく知る「メープルシロップ」になります。

 

樹液をグツグツ煮詰めていくと、甘い香りが漂います。

 

今後、取れたシロップで甘い紅茶をいただいたり、
ホットケーキにかけて食べる企画も検討していると
齋藤さんが教えてくれました。
自分で作ったシロップをかけて食べるホットケーキは、きっと格別ですね!

森遊びをしながら自然を味わい尽くす贅沢な時間をぜひ体感してみてください。

 

参加させてもらった筆者の娘は、雪遊びをたくさんしてもらってご満悦な様子。齋藤さんありがとうございました!

 

(写真:佐竹歩美)

この記事を書いた人はこちら

佐竹歩美|ツナグ編集室/日晴りデザイン

宮城県大崎市在住。「日晴りデザイン」を屋号に写真・デザイン・イラストの3軸で活動中。
2021年にツナグ編集室を発足し、チームでの活動も始める。
食べること、手しごと、温泉と鳴子こけしと柴犬が好き。

  • ※掲載の情報は、掲載開始(取材・原稿作成)時点のものです。状況の変化、情報の変更などの場合がございますので、利用前には必ずご確認ください。
  • ※新型コロナウイルス感染拡大防止の対策として、国・県・各市町村から各種要請などがなされる場合がございます。必ず事前にご確認ください。
  • ※お出かけの際は、ソーシャルディスタンスの確保やマスクの着用、手洗いや消毒など、新型コロナウイルス感染予防の対策への協力をお願いします。

MONTHLY RANKING

月間記事ランキング